インスタントポットって何?

instant Pot (インスタントポット)」2010年からカナダやアメリカで販売され、2016年には年間最大の記録的ヒットとなったマルチ電気圧力鍋のこと。アメリカで飛ぶように売れ、万能調理マシンの代名詞ともなっている。

インスタントポットで何ができるの?

具体的には1台7役簡単操作のマルチクッカーとして、圧力、煮込む、炒める、蒸す、炊飯、スロークック、ヨーグルトメーカーの7つの調理法がこの1台で。ディスプレイには10種の自動調理プログラムと調理方法を記憶するメモリー機能に加え、10個の安全機能を搭載した安心設計。

さらに火をを使わないから、ほったらかしでも安心。スイッチを入れたらブザーがなるまで放置でOK。さらに調理終了後の保温機能もあるので、1-2時間放置していても大丈夫。

開発された経緯

インスタントポットを発明したのはカナダの首都オタワに住む、AIを含む機械工学が専門であったロバート・ワン博士でした。

2008年に自分で共同創業したモバイルメッセージアプリの会社を追い出され、新たなハイテク企業の創業に半ば諦めかけていた時、「外食がちで不健康と自覚しながらも、なかなか自炊は難しい。仕事から帰ったら自炊料理ができているような、全料理過程を自動でやってくれるスマートな機械があったらいいのに」と思いつき、5万ドル(約555万円)のわずかな資金を元手に1年半かけて開発した全自動圧力鍋で2010年、Double Insight社を創業しました。

ウォルマート、ターゲット、コールなどの大手量販店はもとよりAmazonでも2010年から売られました。ワン博士はAmazonの39000件以上のレビューをほぼ全て読み、12-18か月毎にレビューに基づいた欠点を補完した新たなモデルを開発し続けました。その甲斐あって、2016年にAmazon プライムデーのたった1日で21万5000台が売れる年間最大の記録的ヒットとなり、Instant Pot Duo(現在レビュー2万8000件超え)は昨年の結婚祝いギフトNo.1、ウィッシュリストNo.1入りを果たしました。

上のグラフはGoogle Trendで「Instant pot」の検索により世界的な関心度を時系列で示したものですが、2016年に爆発的大ヒットとなった後もその勢いは留まることを知らず、検索数は伸び続けています。

インスタントポットのコミュニティって?

また2015年4月に作成されたFacebookのcomunityは、2020年10月現在で参加人数278万人に上り、1日に約600件も投稿があるほどです。直近の1週間でも6000人以上があらたにグループに参加しており、北米を中心としたムーブメントは世界へと明らかに広がっていると言えるでしょう。

https://www.facebook.com/groups/InstantPotCommunity/about